私の中にお住まいの逢坂大河さん。街歩いている時に竜児のことを想ってどきどきだかずきずきするのは止めてください(u ・ω・)最近ポーカーフェイスが上手になったせーぶるです
前にも言ったとおり読み手としての私のSSの好みは、セリフも地の文もぜんぶ原作に似ているタイプなわけで、そうすると自分で書く場合は、地の文のあるSSを書くときは、たとえば登場するのが大河と竜児なら、このふたりのモノマネにプラスして地の文との、合計3つのモノマネをしなければいけなくなります。
そこでこの、ここに投稿してきた対話形式のSSですが、これはふたりのモノマネだけ出来れば一応はいいわけで、読むにも書くにもコストが少なくていい感じなわけです。ただかわりに、地の文で描ける情景描写や内面を上手くセリフに組み込んだり、やはり地の文で稼げたりする間のようなもの、テンポやリズムが取りにくいってのが難だったりするのですが。
とくにこの間が取れないというのが、対話形式のSSの場合、長くなれば長くなるほどしんどくなってきます。まあ、何かテクもあるんでしょうが、というかあるのですけど。
さて、今回のSSは以前のエントリにあった
「本当はこわいの」の続編で、しかもちょっと長いです。ただ、最後まで読むとその分ちょっと面白いものも読めると思うので、どうかお付き合い下さい。
それでは大河×竜児SS、対話形式、「本当はこわいの、その2なの」をどうぞ。後半は続きに入っています。
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・本当はこわいの その2なの
「いや~見た見た! やっぱ暑くなったら心霊DVDだよな。お手軽クーラー、風物詩!
でもこのシリーズもさすがにちょっとクオリティ落ちてきたよな。10本ほとんどモロ合成、
素人の俺たちにもつっこみどころ満載で、笑うとこのが多かったくらいだし。
今回唯一、怖かったのはやっぱあれか、線路の……いや! あれもたいしたことなかったな!
ぜんぜんだ! あれもどうせよく出来た合成……いやイマイチな合成に決まってるし!
いや~笑った笑った、なあ大河!」
「……」
「……たい、が?」
「……うん、笑った」
「……そっ、そうだよな? なんかおまえ今、顔固まってフランス能面みたいになってるけど。
おまえも、わ、笑ってたもんな?」
「……うん、そうだね。笑ったね……」
「そ……よ、よおし、じゃあ、今夜はこれで解散にしようぜ。目疲れたし! 眠くなったし!
……ね、眠くなったよな、大河?」
「……」
「ぉぅ……」
「……うん。たぶん」
「おう、そ、そうか! そうだよな! あくびとかも出ちゃうもんな? ふあぁ~ふ……」
「……」
「あ、あくびってつられたりするよな? 不思議だよな? 移ったり、な?」
「……」
「ほらほら大河、あくびあくび。ほら、あ~ふ……」
「……」
「……ま、まあ移んないこともあるか。あるよな。……まあでもだ! じゃあ夜遅くもなったし!
ふたりとも眠くなったし! 今夜はこれでかいさ」
「やだ」
「……や、だ……?」
「うん、いや」
「い……やっぱり?」
「うん、まだ解散しない」