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本館SANDWORKS Lab.のSS活動用分館■とらドラ!の大河×竜児SSなど。甘々コメディとラブエロとがあるので注意■本館には右下のリンクからどうぞ
29 . March
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21 . August
「うるさいよ、このふんわりバングス」「おまっ、どこでそれを!?」これぞ一行SS(u ・ω・)せーぶるです

トークが珍妙になったので差し替え……と思ったけど。も、いいや、今回はこれで。愛してるよ、大河、竜児……あと、おまいら。

それでは大河×竜児SS、対話形式、「お腹いっぱいなの」をどうぞ。ちなみに土用の丑の日あたりという設定です。
***
・お腹いっぱいなの
 
「はー! 食った食った!」
「食った食ったじゃねえよ、ったく。せめて食べた食べたって言え。女の子が」
「なによ。いいのよ私は。どこからどうみても女の子なんだからさ」
「へいへい。綺麗に生まれてきてようござんしただよ、おまえは……なんだよ、睨むなよ」
「べつに……はー、食べた食べた」
「おう。よしよし、いい子だ……じゃねえよおまえ!? 腹ぽんぽん叩くな!? おっさんか!」
「うっさいわねいちいち。ぽんぽんをぽんぽんしようが私の勝手でしょ?」
「おなかをぽんぽんって言うなよおまえ幼女か。可愛すぎて卑怯だぞ、ったく。高二にもなって……
 だからなんで睨むんだよ」
「べ、べつに……」

「しっかし不思議だな、おまえのその腹」
「は、はあ!? なによ、見んじゃないよ! レディに向かって失礼でしょ!? 無神経!
 エロ犬! この無痛犬!」
「痛覚はあるよ。いつもおまえに刺激されてるよ。だいいちぽんぽん叩いてアピールしてたの
 おまえだろ? まあ見事な小太鼓でございますなあ、って見るだろそりゃあ、人は」
「うぬう、人を騙るか、犬のくせに……しょ、しょうがないでしょ? うな重美味しかったんだもん。
 ごはんいっぱい食べたんだから。ちょっとはふくらむっての」
「べつにふくらんでるのを責めちゃいねえよ。不思議だってのはさ、だから、おまえのその、
 ぽんぽんさんがだよ、二、三時間もしねえうちに消えちまうじゃねえか。それなのにおまえ、
 太るわけでも、そだ……いや、なんでもねえ。まあとにかく、どこに消えちまうんだか」
「……言い淀んだところは聞かなかったことにしてやるわ。ま、なるほどね、不思議でしょう!
 不思議だろー不思議だろー! ふっふーん。あんた、どこ消えてくのか知りたい?」
「え? い、いや、べつに、いいよ、お、俺は。そんな……」
「最低。あんた最低。あんた今あっち見たね、チラっと」
「おう!? いや、み、見てねえよ! トイレなんか!」
「語るに落ちたねこの駄犬が。はあぁ……まさかあんた、エロでスケベで変態だとは思っていたけど、
 まさかそこまでの超ド級の大変態だったとはねえ……わかった。飼い主の私が責任をもって
 いずれ必ずあんたのその病気を治してあげるわ。みのりんの、ううん、世界のために……」
「怒りも嫌悪も通りこしてしみじみと言うな。ちげーよだから。俺はそんな変態じゃねえ」
「ふっ……いいのよ、人の性的嗜好はひとそれぞれ。今さら隠すでないよ……」
「語尾にため息まぜんなよだから!? 話戻そうぜいいかげんマジで、頼むわ。なんだ、だから、
 あー、つまりさ。そう! どこにそのぽんぽんちゃんは消えるんだよ」
「……」
「蔑んだ目してトイレに向かって顎しゃくんな!? いやもうほんと違うから! 俺まとも! 健全!」
「だめだめ、言えば言うほど変態フラグが立つよ……」
「うおお……なんだ、なんの困難だ、試練だこれは。違うんだよ。マジで信じてくれよ大河。
 そりゃ多少はエロだ、ちょっとはスケベだ。でもそこまでじゃねえ。な、マジで、信じて……」
「ぷくく……あんたの涙目キモっ! はー、なんかぞくぞくしちゃった! やだやだ! さあて、
 どうしてやろうかしらねえ。信じてやろうかしらねえ」
「……なんかおまえ、楽しんでねえか? てかおまえこそ変態に目覚めてねえか?」
「っな!? ば、馬鹿なこと言わないでよね! かっ、飼い犬への愛があふれてちょっとなんだか
 だっただけよ!」
「あ、愛……?」
「っ!? かっ、飼い主よ!? 飼い主としての! 勘違いすんな! 身の程知らずが! なっ!?
 なにあんた、ニヤニヤしてんのよ! キモい、こわい、きしょい、グロい! ぞっとする!
 冬が来る! あさって氷河期が来る! 宇宙が冷える!」
「ねえよ……いや、いいこと聞いた。そうか、飼い主としての……愛、か……愛ね」
「っひいいいいいぃぃぃぃっっっ! や、やめてよね! あ、暑いっ! なんか暑い! やだ!」
「冷えんのかあちぃのかどっちなんだよ……」
「あ、暑いの! 暑っ、あつっ……そ、そうだ! 熱くなるの! それで消えるの!」
「はあ? なにが?」
「だからこれよ! ぽんぽん! 話戻してやるわこのブタ犬が! 私は食べたらあっつくなんの!
 それで消えちゃうの! ぽんぽんが!」
「はあ……熱くって、身体がか?」
「ほかにどこが熱くなるって言うのよ。そうよ、身体! 背中とかさ、わ……せ、背中とかさ。
 なんての……背中とか」
「いやそんな、繰り返さなくていいよ。わかったよ、メシ食ったら背中が熱くなるんだろ。
 なんとなくわかる気がするけどさ。でもそんだけでその、ぽんぽん様が消えるものかね」
「なによあんた、やけに疑り深いじゃない……はっ、わかった! あんた、私の身体を触る気ね!?
 そんな風にわざと疑うふりをして、ほんとに熱くなってるかどうか触らせろって言う気でしょ! 
 『おう、ここか? ここが熱いのんかむひひっ?』
 『や、やだ、やめてよ! そこ、違……っ』
 『違う? なにがだ? ほら、ここだって、こんなに熱くなってるじゃねえか、大河……』
 『やだ! やだ! ひ、ひどい……っ! わ、私がか弱い女の子だからって……!』
 ひ……っ。な、なんてこと……っ! このドエロブタゴリラ犬!」
「……」
「なによ。なんか言いなさいよこのスケベストオンナスキー。あらやだ、私わかっちゃった。
 図星ね。図星過ぎたのね。それで額押さえて、ぐぅの音も出ないってわけね。は!」
「は! じゃねえよ、は!じゃ! おまえなんつーひとり芝居を……むひひはねえって俺だから……
 ブタゴリラ犬って俺はどんなキメラだよ……か、か弱いぃ?……はあ、頭痛ぇ……」
「えっ? 嘘っ。竜児、頭痛いの? やだ! く、薬箱どこ! ず、頭痛薬! 飲まないと!
 どこ!? パ、パンシロン、パンシロン!」
「それじゃ胃腸がスッキリだ馬鹿たれ。ちがうよ、そうじゃねえ。おまえが頭痛のタネなんだよ」
「はあ? なにそれ。そんなわけないじゃないよ。てか、なにそれ仮病? 騙したわけ?
 私こんなに慌てたのに! あ、あんたってば、この……っ。あ、あれ? や、やばい、なんか、
 私、ショックみたい。怒れないみたい……な、なんで……?」
「知るかよ、ったく……」
「あれ? あれ? ちょっと、ねぇ、おかしいよ? 怒るとこ。ね、竜児? ここ、私、
 怒るとこだよねえ……?」
「わかんねえよ、そんなの。怒らねえならその方がいいよ、俺は」
「え、えぇ……っ? だ、だって、あの……あれ?……りゅ、竜児、なんだか、冷たい、よね?
 ね、ねえ、ねえ?」
「なんだよ。べつに冷たかねえよ」
「嘘。だって、顔、覗き込んだのに、どうしてそらしちゃうの……? も、もしかして、怒ったの?」
「さあな。怒ってんのか? んん、まあ、怒ってんのかもな」
「え? そ、それじゃあ、わ、私も怒んなきゃ、だめだよね? 竜児が怒って、そっぽ向いて、
 私も怒って、そっぽ向くなあって、そんで、わーって……な、なんないと、だめ……なのに、
 わ、私、怒れない………………わ、私っ、悲しい……っ!」
「えぇっ!? お、おおう!? た、大河、どうした? なんだそれ!? なんでそんなに泣く!?」
「っ知らないよおっ! あ、あんた、そっぽ向くんだもん! つ、冷たいんだもん! いやなの!
 お、怒っても、いいから! ご、ごめんなさい、するから! だから! 冷たいの、いやあ……っ!」
「た、大河、大河……どうした……大丈夫だって、な? ほら、冷たくなんかしてねえって、な?」
「う、嘘。だ、だって、さっき、ひっく、つ、冷たかったもん……」
「おう……そうか。そうだったのかな……わかんねえけど。悪かったな、大河」
「りゅ、竜児……」
「なんだよ、大河。そんな顔するなって。泣くなって。な? 大丈夫だから。俺、冷たくないだろ?
 な……?」
「う、うん。や、優しい、目……よ、よかった……わ、わた、し、私、竜児、冷たいの、だめみたい。
 冷たいの、いやなんだもん……っ!」
「ああ! だから泣くなって! ああくそ、なんだこりゃ、どうした? くそ、いったいどうしたら……
 っ! よし! 大河!」
「ひっ……な、なに?」
「おまえの背中触らせろ」
「え……っ!」
 ぽん。
「っ!?」
「そんなビクつくなよ……」
「……まだ返事してない」
「そうかそうか。悪かったな、勝手に触って。怒っていいぞ、大河。怒れ怒れ」
「お、怒んない、けど……なに」
「おう! ほんとだな、大河! 熱いぞ、おまえの背中!」
「あ……!」
「なあ、ほんとだなあ、大河。すげえ熱いよ、おまえの背中。びっくりだ」
「りゅう、じ……」
「これでおまえのぽんぽんちゃんが消えるわけだ。なるほどな」
「……うん。そうだよ。消えるの……」
「……そうか。なるほどな。わかったよ、納得だ。悪かったな、急に触って……じゃあ、終わりだ」
 すっ。
「……」
「ふう……よし。泣き止んだな」
「……うん」
「おう、こりゃまた……いいぞ、大河。いい顔だ……なんてか……安心、したのか?」
「うん……安心した……え? なにその大笑い……なによ、あんた笑いすぎ!」
「……はは、はあ。馬鹿。安心したのはこっちだよ、大河」
「え……そう? そう、なんだ……」
「そーうだよ、おまえ。はあ……疲れただろ、大河」
「え? あ、う、うん……疲れた……なんでわかるの?」
「なんでもわかるよ、おまえのことなら……てな、嘘だ。わかんねえことも多いわ、おまえは」
「な、なによそれ……」
「まあ、いいから。さ、ごろんしろ、大河。それとも帰って寝るか?」
「……ううん。ごろんする」
「よーしよし。ほら、座布団使え。敷け……はいごろーん」
「クス……馬鹿にして……ごろーん!」
「よしよし……っふあぁ~あ! 俺もちょっと、ごろんするわ。はいごろん」
「……竜児、座布団」
「いいよいいよ。俺は寝るわけじゃねえから。はあ……」
「ん……竜児も、疲れたんだね……?」
「そうだなあ、疲れたなあ。はは……なんだったんだろうな?」
「そうだね、なんだったんだろうね……ね、竜児……?」
「おーう、なんだ?」
「私、なんか、言いすぎたのかな……? 謝ったほうが、いい?」
「いやあ……いいよいいよ。充分だよ、それで。しかし、謎。謎だねえ……ってか、逆じゃねえか?」
「え?」
「いや、俺こそ謝ったほうがいいんじゃねえのか? おまえに」
「どうして?」
「だって俺、なんか冷たかったんだろ? おまえに」
「う、うん……ううん……もう、よく、思い出せない……」
「ふっ……なんだそれ」
「そう、なんだそれ。だからもう、どうでもいいよ」
「そうか、変だなあ……」
「うん、変なの……」
「ふう……」
「……竜児」
「おう、どした」
「……呼んだだけ」
「ふはっ! なんだそれ。ほんとに変だぞ、おまえ」
「うん……ね、竜児?」
「はいよ、なんだ?」
「私の名前、呼んで?」
「おう? こりゃまた……オッケー、わかった……」
「……ね、早く」
「おう……大河」
「……はい」
「はいぃ? はいとかおかしいだろ、おまえ……ったく、笑いやがって」
「……っそうだ、竜児!」
「今度はなんだよ」
「背中触らせろ! あんたの!」
「おう、仕返し来たか。いいよ、じゃあ……ほれ。あ、そっぽ向いたんじゃねえぞ? 冷たくねえぞ?」
「うん、わかってる……」
「ああ待て! 叩くとか、蹴るとかも無しな」
「うん、わかってるよ。そっと触るだけ」
「へえ……」
 ぴと。
「おう……」
「……ね?」
「ほんとだ。そっとだ」
「うん……熱いね」
「熱いだろ」
「うん、熱い……竜児の、背中も……」
「まあ、俺のぽんぽんさまも消えるわけだよ」
「ぷくくっ……ね、竜児」
「なんだ、大河」
「あんたの……ううん。いいや」
「なんだよ、俺の?」
「いいの。なんでもない」
「なんだよ。気になるだろ? 言えよ」
「ん……じゃあ、言うね?」
「おう」
「竜児……あんたの、ね……?」
「おう。お、俺、の?」
「あんたの……ド変態、必ず治してあげるからね……」
「……そっちかよ……」
 
***おしまい***
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