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本館SANDWORKS Lab.のSS活動用分館■とらドラ!の大河×竜児SSなど。甘々コメディとラブエロとがあるので注意■本館には右下のリンクからどうぞ
23 . August
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11 . July
 ここ読みに来てくれてるひとがいるとはどーにも思われない、せーぶるです(u ・ω・)

ちなみにSSはもりもり書いてあったり。

ためしに聞きたいのですけど、フォントのサイズはこれくらいがいいんでしょうか。
それとももうちょっとデカい方が読みやすいんでしょうか。わからない……or2

とりあえず今回は、このサイズのままSSも晒してみます。

とらドラ!SS 竜虎並び寝る 7,8章。
続きからどうぞ。18禁注意。


   7
 
 頬こそ赤らめている違いはあれど、大河のこの表情を竜児は知っている。ねぇ竜児、私いいもの見つけた!――これはそういう報告をする時の大河の顔。
 で、だ、
「こ、これくらい細ければ大丈夫かも!」
 ふとんの中、竜児の股間を手探りしていた大河が言った一言がこれ。
 細い細い細い細い細い細い……。
 ひっ、と、声にならない息を喉から漏らした竜児の脳裏に渦巻くのはそんなエコー。えもいわれぬショックのあまり古来まれという悲死も間近の竜児は、しかし、意識をブラックアウトさせるぎりぎり手前のところで気がついた。
 俺のが握られている感触が、無い。
「大河おまえ……何を握ってるんだ?」
「何って、やだ。竜児ったらどこまで超々々弩級ドドドドエロ戦艦なの。さすがの私もついていけるか心配だわ……うん、でも、私、ずっとついていくって決めたんだったね……竜児ったら、ほんとにえっちで、ひどいんだから……い、い、いいい言うぞオルァ! 覚悟して聞くがいいっ。わ、私がぁただいま握りましたるわあっ、りりゅりゅ竜児の、ち、ち、ちちち、ちん、ちん、んんん……んんんっ? んちっ?」
 インコちゃんになった大河がいいかげん可哀相だから言ってやる。
「お前の握っているのは高須棒だ」
「あらやだ。竜児の言葉責めってそういうマニアックな方向?」
「言葉責めじゃねえ。事実だ」
 そう言ってから竜児も、ふとんの奥に手を突っ込み、下だけはいてる自分の寝巻きのポケットに。
「えっ、竜児のって外せるの?!」
「外せるかボケ。いいかげんその手を離せ」
 ボケって言ったボケって言ったよフォ、フィアンセに今ボケってこいつ……などと、婚約後も快調な自分の罵倒は棚に上げ、イチゴミルク色の頬をぷくっとをふくらませ薔薇の蕾の唇もつんと突き出し、大河はぶつぶつと不平を漏らしている。
 そんな大河の目の前に、竜児はほれ、とふとんからそれを取り出し、
「高須棒」
 つきつける。誓って淫語などではなく、高須家特製掃除用具の方である。
 大河は大きな瞳も寄り目に、次いでジト……っと眇めて竜児を睨む。
「……なんでこんなもん持ってんのよ」
「おう、まだあるぞ?」
 てか暑ぃな、やっぱ……と竜児はひとりごちして、ふとんから出て身を起こす。ふとんに入っていたのはわずかな間だったのに、大河に裸に剥かれた上半身は汗でべっとり、下の短パンもトランクスごと湿ってなんだか気持ち悪い。それはともかくと竜児はポケットの中身を取り出す。
「これはさっきおまえにちーんさせたティッシュだろ? で、これは絆創膏。部屋でもどこでも傷を作るおまえの特殊能力用のキズパワーパッドだ。で、これがおまえの胃腸薬。三剤併合、夏の海からこのかた欠かせたことはねえ。頭痛薬も当然ある。おまえのアレルギーにはもちろんひっかからないから安心しろ。チーカマ。突然かつ謎のおまえの不機嫌の主原因ハラヘリ能力対策。真空パックで常温携帯も安心、3日たったら取り替えるつもりだが、たいがいその前におまえの胃袋に納まっている。まだあるな、これは……おうっ? どうした大河、なぜ急にしがみつく?」
「ぜんぶ出せ馬鹿」
 ポケットから竜児があれこれ出すさまを、みるみる顔を真っ赤に染め上げながらいまいましそうに睨んでいた大河は、唐突にふとんを跳ねのけて竜児の胸板に顔をうずめるように抱きつく。
 大河の背中を流れるように隠す淡色の髪はふんわりと途中で左右に割れて、反って細くくびれたミルク色の腰の向こうには、ちいさいくせに女らしくぷるんと丸くて白い尻まで見えて。竜児の目は吸いついて離せなくなる。なぜか湧き出た強い罪悪感を梃子にして、竜児はなんとか視線を大河の尻からもぎ離し、ごまかしの声も上ずらせて。
「お、俺は汗かいちまったから、かっ、髪が濡れるぞ?」
「ほんと、竜児ったら汗でべたべた。気持ち悪い」
 ほんと、気持ち悪い……と、大事なことなので二回言いましたとでもいうのか、そのくせ大河は竜児の胸板にぺとぺとと頬擦りなんぞしてくる。竜児の見下ろす目にもわかるほどうっとり目蓋を伏せた、その時。
 不意に大河の瞳はかっと見開かれ、獲物を見つけた猛禽の眼になる。なぜまたそこで虎の本性が、とこちらは襲われる草食動物の気持ちになって、嫌な予感を抱いた竜児の見下ろす視線と、見上げる大河のらんらんと輝く瞳がばったり。大河はいらやしく、にやあり、と、
「獲物発見伝っ!」
「おうっ!? まさかそこは駄目ん……っ」
 親友直伝のアホ台詞とともに竜児の乳首をパクリ。ちゅーちゅー吸って、んべろんべろと小さな舌で大河は竜児の乳首を男のプライドごと乱暴に舐めたてる。そしてちゅぽんと音も高らかに口を離した大河は、
「やだやだしょっぱい」
 とまずは味の感想で軽くジャブ。続けざまに、遺憾にも勃起した竜児の乳首を眺めてストレートに一言、
「ほら、やっぱり黒レーズン……」
 そして仕上げはアッパー、見上げて、ニヤリと。
 ほんとうの悪魔がそこにいた。竜児が真珠とか言った仕返しなのだった。どっちが言葉責めが趣味なんだ……呆然と竜児は思う。何? 大河に舐められた俺の感想? ノーコメント。しいて言うなら、くやしい、でも感じちゃ……いねえよ! い、いないんだからねっ!
「ちくしょう……もう可愛いとか言ってやらねえ」
「えーっ!? これでおあいこなんだからいいじゃない」
「もう言わねえ」
「……じゃあいいもん、べつに……竜児ってほんと意地が悪い」
 意地が悪いなのはどっちだよ……と竜児は思わずにはいられないけれど。ぷくっと頬をふくらませて拗ねてみせる大河はやっぱりどうにも可愛い。言ってはやらないが。しかし、そうか。
 竜児に可愛いと言われて、やっぱり大河は嬉しかったのだ。大河の天邪鬼につきあって長い竜児には、そんな反応の裏もいいかげんお見通しで。なによりやっぱり、そのこと自体が竜児には嬉しくてならない。
「……やっぱり駄目。言って」
 そしてこれだ。今や大河はただ天邪鬼一辺倒ではなくて、素直におねだりさえしてくるのだ。これがまたなんとも凶悪に……凶悪だ。
「やめないで。やめちゃ嫌。言って、竜児、言って」
「……可愛いよ、おまえは」
「うん……っ」
 不意に大河は何かに耐えるように目蓋を閉じて、ふるふるっと、二たび三たび、震える。その震えもやがておさまり、そして。
 大河は潤みも新たにした星散る瞳で竜児を見上げる。えへへ、と泣きそうな顔で照れ笑いする。
「おかしいでしょ……? おかしいの、私の身体。竜児に可愛いって言われると、こうなるみたい……身体が勝手に反応しちゃうの。おへその下のあたりが、ずきん、って、なるの。ずきんって、甘くて、切なくて……切ないのに、何度も欲しくって……何度も欲しくなるの。えっちな身体……やんなっちゃう」
 変態さんだよね、これじゃあ、はは……なんて笑って、なのに大河は涙をぽろりとこぼす。
「竜児がいなくなったら、どうなっちゃうんだろ。竜児に可愛がられなくなったら、私、きっと……」
「いなくならねえし、可愛がるのもやめねえ」
 馬鹿なことを言って泣いている大河の頭を抱きしめてやる。つむじまで愛しい娘の髪に鼻をうずめて竜児は、馬鹿なことを言ったのは俺じゃないかと悔やむ。やっぱり意地悪だったのは俺の方だと反省する。言ってはいけない残酷な冗談というものがあるのだと、また大河に教えられる。けれど竜児も、自虐をしゃぶって大河を見失うような馬鹿を重ねたりは、もうしないのだ。
「俺こそ、おまえの中毒になっちまいそうだよ、大河。可愛いくせにえっちとか、反則もんだぞ?」
 大河は顔を上げたけれど、そこに律儀なふるふるが来て、竜児にその時の表情を晒してしまったことにも気づかない様子で、
「……ほんとう? 中毒に、なってくれる?」
 哀願してくる。
「おう、てかもう、中毒、かもな」
「……ほんとう?」
 声を低くした大河はなんだか瞳まで眇めて、疑り深い。
「おう、本当だって。婚約者の言うこと、信じられないのか?」
 竜児はキメたつもりだったのだが。
「じゃあ証拠見せて」
「おう? 証拠?」
「これが証拠なんでしょ? 見せて」
 大河は竜児の胸板から身を起こし、下を指差して、これ、と。
「お、う、そ、れ」
 つまり、竜児の股間で布を盛り上げているそれが、これ。
「さっきからもう気になって仕方がないのよ。私がふるふるってしたら、竜児のここ、ぐっ、って、ふくらむの? 持ち上がるの? よくわかんないけどそんな」
 大河よりも顔を真っ赤にした竜児を、まっすぐ見つめて指摘する。
「みみみ見てたのか? て、てか、そうだよ、証拠つかんでんならもういいんじゃ」
「つかんでない。私まだ触ってもいないし」
「いやつかむってそうじゃなくてだから」
「見せて」
 まっすぐなご依頼に絶句した竜児は、
「見せて。婚約者の言うこと、聞けないの?」
 逆に大河にキメられてしまう。
 
  8
 
 おまえに股間を見せる前に、言っておきたい事がある。かなり微妙な話もするが、俺の本音を聴いて
「……えいりあん?」
 ない。未来の夫婦の危機を避けるための、大事な大事な竜児の股間白宣言も、大河は「まだるっこしいっ」の一言で片付け、竜児の短パンをオルァと下げて、びょんとバネのように鎌首をもたげたそいつとご対面。大河は異星人と第三種接近遭遇するシガニー・ウィーバーになっていた。
「エイリアンじゃねえ」
 剥く時は剥く女、大河の行動にあっけにとられた竜児も、かろうじて事実だけは指摘する。実際のところ、エイリアンは男性器の形をモデルにデザインされたとかで、大河の見立てはわりと正鵠を射ていたのだが、そのことを、今はまだ、竜児も大河も知らない。だけどいつかは、きっと見つけられる。そういうふうになっている、映画の歴史は。
 大河は、おびえるでもなく、嫌がるでもなく、顔色こそ赤く変えたままだけれど、むしろ新しいペットと思わずご対面した子どものような目つきで竜児のナニを眺めている。というか近すぎて、ちょっと寄り目になっている。
 ともあれ無事に相棒を紹介できた、というか剥き出された竜児にしてみれば、ひと安心ではあった。
「まあ、エイリアン、でも。まあいいや、うん。ショックとか、引かれたり、馬鹿にされるなんてよりは、ずっとま」
「無理」
「し……え? むり?」
「無理無理無理無理無理無理無理っ! 絶対絶対ずぅえええ――――――――っっっ、たいにっ、無理っ! この馬鹿変態洋ピンドスケベ淫獣教室っ! こんなっ! こんなこんなこんなモンであんたっ! ああああんた私を殺す気かあぁああぁ――――――――っっっ!」
 叫ぶ大河は両目もぎゅっとつぶって、淡色の髪もわっさわっさ、嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌っ、と首をぶんぶん振りたくる。存分に振りたくった後、大河はぴたりと止まって俯いて固まるのだからまた怖い。
 あああだから俺の股間白宣言を聴いておけ、と。いや聴いてもこれはどうにもならねえのか、と。竜児はまたも目の前が真っ暗。心の世界の車窓から、ひたすら広がる無限の闇を眺める旅人になりかける。今日はナニヲコイビトニメッチャキョヒラレからお送りいたします……なんて落ち着いた声のナレーションまで聞こえてくる。
「……なんて、言うと思った?」
 そんな意地悪大河の声まで聞こえてくる……あれこれリアル? と心のロケ地から現実へと帰ってきた竜児に。
 憎らしいほどの間をおいて顔を上げた大河は、ニヤリと。
 つまりはからかわれたのだった。意地悪な太陽の光で心の闇が追い払われるのが、竜児にはなんだかいまいましい。ああだけど、それなのに、
「おっきい、ね?」
 なんて照れながら言って、ふにゃんとした微笑みにかわる大河の上目遣いに、そんないまいましささえ吹き払われる竜児はいまや恋の奴隷だった。
「おう、そ、そうかな?」
「うん、おっきい……他の男のは知らない、けど……あいつの、しか」
 そう、大河は、最後にさも余計なものという感じで付け足した。
「あいつう!?」
 聞き捨てならないとはまさにこのことよと、竜児の凶眼がくわっと見開かれる。焼く、そのあいつをナニごとソレして焼き尽くし、ついでにこんな世界もアレして焼き尽くし、ただひとり三光の化身である我こそが殺し、焼き、奪い尽くすことを許されているのだと、大河を小脇にかかえて西の果ての至高の山頂から宣言するのだコレ! などと、紫光を猛り放つその双眸はここに来てついにドンピシャで竜児の思いを語りつくす。
「やだ竜児、あれよ、その、バ……お父さん。子どものころ、お風呂で」
「おう、そうか俺ちょっとお前の親父を殺してくる」
「もう、りゅーじっ、たら!」
 もちろんそれは冗談で。冗談の冗談みたいなもので。
 本当に許すことはまだ出来ないとしても、それを冗談にすることはもう許せていて。
 そんなちょっぴり危うい賭けもふたりでなら乗り越えられたのだから、今もふたりはクスクスと笑いあえるのだった。
 そして竜児は自分のものに視線を落として、話を戻す。
「……そうだなあ、俺も、他のやつのは、この状態のは。比べあったことなんかねえし」
「そうだよね……あったら、いかがなものか、だもんね」
 比べあったらどういかがなのかはさておき。つまり大河の言うおっきいは、他の男のと比べた相対評価ではなくて。きっと、むしろ、大河の……。
「おっきいね……うん、竜児の」
 しげしげとそれを眺める大河の不思議と穏やかな視線が、愛情あるものであって欲しいと竜児は思う。とはいえ小柄で華奢な大河、頭も身体も小さな大河は、たぶんきっとそこも小さいはずで、だからやっぱり厳しいのではないか……などとも思い至って、竜児は複雑な気分になる。中断ということも、考えに入れるべきではないのか。
「裂けちゃうかも、私」
「おう、それは……やっぱり、今日は」
「あ、すごい。ちょっと小さくなったみたい。ふうん、デリケートなんだ……ウチの駄犬とは大違い」
「うるせえよ……って、え、ちょ、ちょっと待て。おまえ、口をすぼめて、なにする気だあひゃっ」
 大河は薔薇の唇を蕾のようにすぼめて、ふーっ、ふーっ、と竜児のそれに息を吹きかけてくるのだからたまらない。竜児も変な声を出してしまう。
「ちょっ、おまえっ、はおっ、ひっ、火を起こすんじゃ、ねえんっ、んっ、だからっ」
 しかし結局、やっぱりそれはある意味、火起こし、ではあった。
「あ、おっきくなったよ? ほら、竜児、ぐっ、ぐっ、って」
 なんて大河も嬉々として報告する。そして目蓋を伏せて、
「へえ、おっきくなると嬉しいんだ、私。不思議なものよね」
 独り言めいたことを言う。
「嬉しい、のか?」
「うん、嬉しい……竜児は、ふーっ、ってされると、気持ちいい?」
「おう? うん、まあ、たぶん……」
「ぐっぐっ、って、おっきくなると気持ちいい?」
「あーそれはだな……まあ、気持ちいいというか、切ないというか……」
「そっか、切なかったりもするんだ。なんかわかる、気がする。うん、まあ、でもわかったかも。竜児が気持ちいいから私も嬉しいんだね、きっと」
「大河……」
「やめないよ、私」
 大河はまぶしいほどにまっすぐに見つめてくる。
「だから竜児もやめるなんて言わないで。最後までして。ね、竜児……私にこれ、ちゃんとハメて。最後まで……して」
 ちいさな耳まで真っ赤にして、薔薇の唇をふるわせながら言いきる。大河の言葉に竜児は脳天まで痺れてしまう。
「……あっ、また、ぐぐってなった。やらしいったらないわ」
「やらしいって、おまえね……おまえのせいだぞ」
「私、裂けてもいい。竜児だったら」
 その言葉の怖さがそのまま愛になってあふれかえる。竜児はまた胸がいっぱいになって、その名を吐かずにはいられない。
「た、大河……」
「でもやっぱり裂けるのは嫌よね」
「た、大河……どっちなんだ?」
「竜児だって、嫌でしょ?」
「おう! そりゃもちろん」
 おまえが傷つくなんて嫌に決まってる。それが心だろうと身体だろうと。それは竜児のほんとうだった。
「だから拡げてね?」
「おう! ……って、拡げ、る?」
「うん、拡げるの、竜児が」
「拡がる……のか?」
「らしいよ? じゃなきゃ……まあ、いいや。拡げて?」
「ひ、拡げるったって、何で……へぶっ!ぷおっ!」
 何か使えそうなものはないかと部屋の中を見回す竜児の頬に、大河は往復ビンタを見舞っていた。竜児は思わず涙目して頬を押さえる。
「なぜ二回……」
「馬鹿っ……指で拡げてよ、竜児の」
「おう、指って、この指でか?」
「その指に決まってるでしょ……あっ、ちょっと、や……っ!」
 目の前に差し出された竜児の指を見て、大河の身体が不意に跳ねる。薄い胸を両腕で抱えるようにして、困ったように眉根をひそめて瞳も眇め、ぶるっ、ぶるっ、と震える。
「りゅ、りゅうじの、すけべっ。こんな、私見て、興奮して、る、でしょ。ぐぐっ、って、おっきく、して……はあっ、やばい、目閉じよ……」
 いま襲ってきたら許さないからね……なんて言って、大河は目をつぶって、痙攣がおさまるのを待つ。口も閉じて、ふっ、ふっ、と鼻だけで喘ぎを漏らす。
 おまえ可愛いすぎるぞ……と、大河の様子を見ていた竜児はつい、そう呟きかけてあわてて自分の口を手でおさえる。ここに可愛いとか言うのは、追い打ちもいいところではないか。
 やがて震えもおさまったところで、大河が発した第一声は、
「というわけですよ」
 なぜか慇懃無礼に丁寧だった。
「おう……な、何がだ?」
「まあ、やられっぱなしなわけですよ」
「うん……うん?……うん」
「きっと私、竜児に拡げられてるうちに、もう駄目になると思うのね……そこでうなずくな」
 駄目になると思う、のあたりでつい竜児の股間がうなずくように反応してしまったのを、大河が叱る。叱るどころか、
「おう、すまん・んんんんんんんん――――っっっ!?」
 大河はいきなりそれを握っていた。
「ねえこれ触ってもいい?」
「しっかり握ってから言うなっ……おう……っ」
 返事をした竜児はもう必死だった。というのも、
「痛い?」
「い、いや、痛く、ない……その逆、だ」
 大河の右手に握られた竜児のそこからすさまじい快感が生じて、尾骨から脳天へとそれがひっきりなしに走りぬけるのだ。どうしてこんなに自分の手とは違うのかと竜児は驚きながらも、まともに目を開けているのも辛い。歯を食いしばらなければキモい喘ぎ声が出そうだった。
「その逆……じゃあ、気持ちいいんだ」
 大河が竜児の顔を覗き込む、ほほえむように瞳を細めたその表情は、いたずらを楽しんでいるようでもあり、そしてなにより、まだあまり見たことがないような優しさにも満ちていて。それがいっそう、たまらない恥ずかしさを催させて、つい竜児は目をそむけてしまう。
「竜児……可愛い」
「馬鹿っ、可愛くなんか、ねえっ! クソっ、仕返しなんか、しやがって……っ」
「仕返しなんかじゃないもん! ……ねぇ竜児、気持ちいい?」
 そう言って大河は、握ってゆるめてを繰り返してくる。
「うわっ、そんな……気持ちいい、ってか、すごいんだよ……大河、おまえの手、なんなんだ……クソっ」
 こらえきれず、竜児はとうとう目をぎゅっとつぶってしまう。
「私の手? 手は私、わりと普通だと思うんだけど……ちっちゃいけど……ねぇ、竜児?」
「な、なんだ、よ……っ」
「竜児の腰、くいくいしてる」
「嘘っ!?」
 叫んで、竜児は目を開けて、愚かなことに自分の腰を見下ろして確認しようとする。当然、意識された腰は止まっていて、初めから動いてなかったかのようにしか見えない。
「やめちゃ駄目っ」
「動かして、たのか? 俺、腰」
 つい訊ねてみたものの、大河は真剣な面差し。とても辱めとも嘘とも思えない。しかし無意識に腰を使っていたなんて、そのこと自体が恥ずかしすぎた。竜児は血ものぼせて顔を熱くする。
「意識してなかったんだね」
「ああ、たぶん、勝手に……」
「ん。私も、そうだったもん。……馬鹿だな、私」
 言わなきゃよかった……と、声も消沈させて大河は悔いていた。しょんぼりと。
「気持ちいいと、腰が勝手にそうなるんでしょ? 竜児が気持ちいいの、私、とめちゃった……」
「そんな顔するな」
 恥ずかしさなんて、吹き飛んでいた。沈んだ大河をどうにかしたくて、ミルク色の頬を撫でてやる。親指で眉根を撫でて、悔いのひそみを消してやる。笑っておくれと微笑んで、頬に添えた手で導いてキスをする。大河が瞳を閉じる。
 もう一度キスをする。薔薇の蕾の唇を唇でついばむ。蕾はほぐれて、薄い小さな花びらのようになる。愛しくてまたついばむ。大河は瞳を閉じたまま、長い睫毛を美しく震わせている。
 そうしてそっと唇を離して、竜児は大河が瞳を開けるのを待つ。
 上手く出来ただろうか、と竜児は思う。キスなんて上手くなくたって、かまわなかった。ただ大河の笑顔が欲しいと、そう思う。大河は頬も桜色に、ゆっくりと瞳を開けて。
 竜児を見つけて、そして大河は微笑んでくれた。
 報われる。俺はおまえの喜びのために上手であればいい、と竜児は思う。大河の上手にさえ、俺はなれればいい。
 そして微笑んだ大河は、こうも言ってくれるのだ。
「竜児のキス、大好き……」
「おう……嬉しいよ、大河」
「ね、もういちど……」
 ねだる大河が瞳を閉じて備える前に、竜児はその唇にキスをする。大河が瞳を閉じるのを見て、今度は竜児も目蓋を閉じる。可愛いよ、と唇をついばむ。
 唇を逢わせたまま、大河の唇にそっと舌先をあてる。ふっ、と大河は可愛く鼻から興奮の息をもらす。唇の花弁がわずかに開いて、大河のちいさな舌が竜児の舌を迎えてくれる。高鳴る心臓が竜児の舌を震わせる。
 胸の真珠にしたように、大河の舌先をくるりと舐めてやる。大河の舌は逃げない。その手が竜児の性器をきつく握ってきて、快感が爆ぜて竜児の尾骨が震えてしまう。大河の可愛い舌を唇で吸いたてて、自分の舌にのせるようにして口の中に招き入れる。ちいさな舌を一生懸命に伸ばして大河が喘ぐ。
 大河の髪にくしけずるように指を入れて、細くて熱いうなじを抱き寄せる。大河の甘い舌を吸う。口の天井と舌で包むようにしてやる。境い目が溶けて消えた唇と唇の間で、大河の舌の裏側を舐め上げる。おまえの性器もこうして吸うんだよ、と竜児は思う。おまえの性器もこうして舐めるんだよ、と竜児は思う。応えるかのように大河は腰を跳ねさせる。
 竜児はそっと腰を使いだす。大河の手をおのれの性器で犯す。おまえの性器もこうして犯すんだよ、と竜児は思う。意識が快感を支配する。竜児は舌先を硬くして、大河のちいさな口に突き入れる。硬くした自分の舌を大河にしゃぶらせる。舌を伸ばして何度も突き入れる。おまえの性器もこうして犯すんだよ、と竜児は思う。
「ふっ! ふっ!」
 ほら、きっと大河にも伝わっている。可愛い鼻息も荒くして、可愛く腰を何度も跳ねさせて。
「くうん……っ」
 虎なのに、子犬のように鳴く。とうとう口を離すように開けて、大河はわずかな隙間で喘ぐ。竜児はまだ大河のうなじを抱いて離さない。唇が触れるか触れないかのところで、竜児は大河の伸ばした舌を下から舐めあげる。大河は舌を嬲られるまま喘いで声を出す。
「はっ、はっ、えう……ら、らめ。らめぇ……っ」
 竜児は目を開けて、そしてようやく大河のうなじを解放してやる。離れ際に大河の舌先を舌先で舐める。わずかに開いた大河の薔薇の唇から、桜色の舌がのぞいたまま、震えて取り残される。
 大河は瞳を開けると、少し驚いたように目を見開いて竜児を見つめる。その瞳のはたからは甘い涙をぽろぽろとこぼして。大河は喘ぐことも、跳ねる腰もまだ止めることができない。
「ふうっ、ふうっ、りゅ、りゅうじ、ひどい……えっち……っ」
 きっ、と睨もうとするけれど、喘ぎに口を結ぶこともできない。
「そんなやさしい顔、したって、だめ、なんだから……私の、こうして舐めるぞ、って……私の、こうして犯すぞ、って……はあっ……竜児の、へんたいっ、えっちっ、スケベ犬……っ!」
 責めて、竜児を見つめるのにも疲れたのか、とうとう大河は震えながら俯いてしまう。
 そんな大河の様子を見て、さすがに竜児も反省しないではいられない。愛しさのあまりしたことだけれど、ちょっとやりすぎだったかと。その時。
「キラン……」
 俯いたまま、大河がつぶやく。嫌い? いや、きらん? きらん、てなんだと竜児は思う。なんだか嫌な予感がする。はたして大河は、
「真・獲物発見伝」
「わあちょっと待てそこはあほおぉおおぉぉん…………っっっ!」
 すっと獣の動きで身を伏せると、握った持ち手も変えて竜児のナニの先っぽに――
 ちゅううううううっ……っっっ!――強烈過ぎるキスをくれた。てかなんか吸われた……先に俺の性器が吸われたんだよ、と竜児は涙目で思う。
「ねぇ竜児っ、ここの先っぽなんか透明な蜜みたいの出てるの! キスしていい?」
「だから吸いきった後に訊くんじゃねえ!」


(この章おわり、9章につづく)
 
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