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本館SANDWORKS Lab.のSS活動用分館■とらドラ!の大河×竜児SSなど。甘々コメディとラブエロとがあるので注意■本館には右下のリンクからどうぞ
28 . March
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22 . July
 住所俺の中の逢坂大河さん。私の寝際に竜児とイチャつき出すのもやめて下さい……あ、無理ですか。いや、こっちも言ってみただけで(u ・ω・)てへ。せーぶるです

某所の大河×竜児スレの避難所でここのURLが生暖かく晒されて。おう、身バレ。すわこりゃ俺も12時の鐘が鳴ったツンデレラをキメてかぼちゃの馬車に乗ったら魔法解けてかぼちゃまみれか。なにそれ意味わかんない。楽園から去る時かってことだよ!?なんてチラっとも思ったのですが、いや、最初のころは思っていたけどいつしか思わなくなっていたんですが。なんていうか、こう、すでに住人の間の絆が出来てしまっているので。

そう、まるで、ひと月あまりも一緒にいるうちにいつしか深い絆で結ばれていた大河と竜児のように。そうだ、俺はきっと、最初からおまえたちのことを……あ、愛していたんだっ! やーん、亜美ちゃんちょーキモい! ゲロ吐きそ☆ いやもう、ほんと単に感謝してるんだけど。

というわけでその後、私がどうなったかというと……まだ避難所にいるのです。古すぎだろこのネタ。

さて今回のSSは、その避難所への投稿順からちょっとはずれてお贈りします。季節ネタなので旬ズレすぎるとなんなので。それでは大河×竜児SS 「初夏のベランダ」をどうぞ。後半は続きに入っています。しかも今回、楽しい?おまけつき。

***
・初夏のベランダ
 
 ガラガラ……
「ふう……さすがに夜になると外は涼しいな……てかマシか……おう、大河」
 カラカラ……
「なに? まだ起きてたの、あんた」
「そりゃこっちのセリフだよ。もう2時だぞ、大河。早く寝ろ」
「だって、あんま眠くないんだもん……」

「あれ? おまえ眠いからって帰ったんだろうが。12時前だっただろ、たしか」
「うん……だけど、シャワー浴びたら、目が覚めちゃって……竜児こそ、どうしたの?
 あんたもあくびしてたじゃん」
「いや、それがさ。俺もシャワー浴びたら……なんて、おまえみたいに優雅な理由じゃなくてさ。
 おまえいなくなったし、まだ早いだろってエアコン切ったんだよ。省エネ。でさ、駄目だ。
 どうにも暑くて、寝苦しくてさ。窓開けててもほら、ウチ換気悪いんだよ。キッチンの方の網戸、
 ねえし。だめだな片面だと。ちっとも空気抜けていかねえ」
「じゃあ、エアコンつければ?」
「いやあ、もうちょっと我慢するわ。どうしようもなくなるのはまだ先だ」
「……ウチ、涼しいよ?」
「おう、またおまえ、エアコンがんがんつけてんだろ」
「がんがんじゃないよ、寒いもん。28度くらい」
「おう、おまえにしちゃあ、そりゃまた適正な……そうか。まあ、いいんじゃないか? 
 おまえんとこのエアコンにまで文句はつけねえよ。てかさ、でもさ、そんな風に窓開けてたら、
 冷気逃げるぞ。閉めねえとさすがにMOTTAINAI」
「大丈夫だよ。冷気、逃げてないもん」
「逃げてんだよ。閉めたほうがいいって」
「いや。閉めない。逃げてないもん」
「おまえも強情だなあ……よっ、おっ」
「っ! ……なにしてんのあんた。手なんか、こっちに伸ばしちゃって」
「おまえの窓の下から逃げてるはずなんだよ、冷気が……おう、ほら、ほら! 涼しいぞ!
 やっぱ逃げてんだよ、冷気……っ!?」
 ぎゅ。
「た、大河……なんで、握手だ……?」
「な、なんか、つかんだだけ……手、あるから」
「おう……そうか。おまえ、あんま身ぃ乗り出すなよ。気をつけろ。あぶねえぞ」
「う、うん。大丈夫……あのっ! りゅ、竜児も、気をつけてね……?」
「お、おう。ありがとよ」
「……竜児の手、熱いね……」
「そうだろ? 俺はおまえの手、冷たくて気持ちいいもん」
「っ!」
「おまえ熱くて嫌じゃないか? 手、離そうか? そろそろ」
「い、いいの。嫌じゃ、ないもん……あんた、気持ちいいんでしょ? え、遠慮せず私の冷気を
 奪うがいい……」
「おう……ありがてえ、のかな。なんだそれ……。おまえ、顔赤いぞ? 結構、落ちねえように
 ふんばってないか?」
「だ、大丈夫。ふんばってないから……あ、じゃなくて、その、ふ、ふんばってるから……」
「どっちなんだよ……結局なんだ、ふんばってるんだろ? じゃあもう、握手おしまいにするぞ」
「やだ」
「なんでだよ。だっておまえ」
「い、や、だ」
「おう……でもさ、やっぱあぶねえよ。おまえちっこいから、落ちそうに見え」
「シャワーで目、覚めたんじゃないもん!」
「……え?」
「っ……あの、あのね、竜児。わ、笑わないでよ? 笑っちゃいや、なんだから……」
「お、おう。笑わねえよ。なんだ、どうした? 大河」
「あ、あのね……なんか、その……さ、寂しかったの……」
「大河……」
「……ひどい。あんた笑った」
「笑ってねえ。これは微笑んでんの。笑ったうちに入んねえの」
「……じゃあ、なんで微笑んでるわけ」
「それはさ、俺も寂しかったからだよ」
「っ! ほ、ほんとう……?」
「おう、ほんとほんと。……俺さ、ほら、泰子は夜の仕事だろ? だからさ、夜はずっとひとり
 だったんだよ、物心ついてからは」
「うん……うん、わかるよ」
「おう、そうか、おまえも……そうか。でさ、まあ、正直ガキのころはさ、寂しかったけどさ。
 小学の終わりころになったら、さすがにいいかげん慣れて。逆にひとりで過ごす楽しみとかも、
 わかるようになってさ」
「うん、うん……」
「わかるのか。なんか嬉しいもんだな……微笑んでんだぞ? 笑っちゃいねえぞ? まあ、というわけでさ、
 それからはずっと、ひとりの夜に慣れてたんだ。寂しいからって、もう泣いたりなんかしねえ……
 しまった。そう、ガキのころは泣いてたんだよ、ときどき。いや、笑っちまうな、さすがに……」
「ううん……うん……」
「でさ、まあ、慣れたんだよ。ひとりの夜に、慣れた、はず、だった……あれ? ちくしょう、
 見るな……」
「竜児っ……な、泣かないで……っ」
 ぎゅう……っ
「っはあ。あぁれぇ~っ? ……っ大丈夫。心配すんな。おまえは泣くなよ……」
「うんっ、うんっ。な、泣かないよ?」
「ほんとか……? うわ、やべ、涙目……いや! 泣いてねえ! おまえは泣いちゃあいねえ!
 大丈夫! 泣き虫は俺!」
「……ふふ……っ」
「よし、笑ったな。大丈夫だ。えっと、どこまで話した……ああ、だからつまり……駄目だわ俺!
 ぜんぜん慣れてねえ! ガキのまま! だから……寂しくなっちまったんだよ、お、おまえが
 帰っちまってから……」
「っ! ほ、ほんと……?」
「ああ、ほんとだよ……ああ、いや、だから、違うぞ? おまえのせいとか、言ってるんじゃねえんだ。
 おまえが帰っちまったせいで寂しくなったとか、そういうんじゃ……ねえ。……あれ? ちょっと、
 わかんねえけど、なんだ? どういうこった、何が言いたかった、俺……?」
「竜児っ!」
「たい、が……?」
「私はっ! ……私は、ね? 帰ってきたら、寂しくなったの……あんたの家から帰ってきたら、
 寂しかったの……」
「おう……そりゃあまあ、そうだよな。おまえの家、だだっぴろいし、ひとりだもんな……
 あ、いや、なんだ、その、悪ぃ……」
「ううん。謝んなくていいよ……それに、違うの。私も慣れてるの。この家にひとりは、慣れてる……
 だから、そうじゃなくて……寂しくなったのは、そうじゃなくて……あ、あんた、が……」
「おう、そうだ! それだよ! 俺が言いたいのは!」
「竜児……?」
「おまえがいてくれて、よかったよ、大河」
「りゅ、竜児……っ!」
「おまえのせいで寂しさがぶり返したとか、俺は言いたいんじゃねえ。……逆だ。
 おまえがいるから、俺は寂しくなくなったんだ……本当に。おまえがウチに来てくれるから、
 もう俺は、寂しくなんかねえぞって、カラ元気出さなくて済むようになった。本当に、
 寂しくなくなったんだ、俺は、おまえがいるから……だから、おまえがいてくれて、よかった……
 いてくれて、ありがとうな、大河……」
「竜児っ、竜児……っ! わ、私も、なの! 竜児、いてくれて、よかった……」
「おう……そうか。……馬鹿だなあ、泣くなよ、おまえ」
「うぐ。う、うるさい。先に泣いたのはあんたでしょ。馬鹿とか言うんじゃないよ、馬鹿犬……」
「そうだった。馬鹿は俺だ。すまんすまん……なあ、大河」
「な、なによっ」
「……ベランダに出たの、俺、ちょっと期待してたんだよ。おまえの部屋、電気ついてたからさ。
 おまえ、起きてるんじゃないかって」
「っ! ほ、ほんとう……?」
「ああ、本当だ。だから……嬉しかったよ。おまえ、起きててくれて。窓に出てくれて」
「竜児……っ」
「まあ、というわけだ。なあ、大河……俺たち、寂しくなんかねえぞ、な?」
「うん、うん……っ」
「おまえが帰っても、おまえと俺はすぐ傍にいる。ほら、こうやって、手だって伸ばせば届く」
「うん、うん……っ」
「な? 大河」
「うん、竜児……」
「っふあ~ぁ……さて、寝るか……おう、あくび、移ったな。ちゃんと手あてろよ、おまえ」
「……っあ、あててるでしょ!? ちゃんと!」
「ちょっと遅かったぞおまえ……はいはい、俺うるさいうるさい。さて、じゃあ、寝ようか、大河」
「うん!」
「よし、いい返事だ。さて……じゃあ、手、離すぞ」
「う、うん……ね、竜児……?」
「ん、なんだ?」
「もうちょっとだけ、手、つないでて……」
「……おう。わかったよ。いいよ、大河……微笑んでんだぞ? 笑ってんじゃねえぞ?」
「うん、わかってる。ありがと、竜児……」
「おう……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……なあ、もうそろそろ、よくねえか?」
「やだ」

***おしまい***

***おまけ***
・亜美と実乃梨のヤツらをしゃぶったれコーナー

「『……ウチ、涼しいよ?』」
「ヒャー! 誘ったね、絶対! タイガー!」
「誘いましたねえ、大河。これってさ、『だから、ちょっとウチ来て涼んでも……いいけど、べつに』ってことだよねえ」
「やっば、実乃梨ちゃんタイガーのモノマネちょー似すぎ! 特に最後のとことか。悶える!」
「ふっふっふー。そうだろそうだろ。練習したもん」
「練習したのかよ!?」
「おう、直球だが、反応速度は悪くないツッコミだぜ。ご褒美に撫でてあげよう、あーみん」
「えへへ……ってケツかよ!?」
「おう、直球だが、反応速度は」
「実乃梨ちゃんそれループ。やめやめ。それよかさ、高須くんどーよ」
「あいかわらず見事なフラグ潰しぶりですなあ。どうしてそこで『おう、いいな、涼しくて』とか、こー、羨ましい的なことを言わないかねえ、あやつは」
「流れ的にフツーだよね。あるよね、羨ましいとか。それが『エアコンがんがんつけてんだろ』だもん。はあ……ちょっとした天才じゃね? あいつ」
「鈍感のでしょ。でもさあーみん、そのくせほら、『俺はおまえの手、冷たくて気持ちいいもん』とか、さらっと」
「うひ! でもさ、それもなんか、鈍感ならではのヒットっつーか」
「そうなんだよね。じゃあ鈍感なだけかと思いきや、ほら、不意に謝ったり」
「あー、あれ。タイガーんちはひとりだからとか言って、しまったって感じで、『ごめん』っていう」
「『あ、いや、なんだ、その、悪ぃ』 ね……」
「それそれ。なんかさ、地味にポイント高いよね……ふだん鈍感なくせに」
「ふだん鈍感なだけにね。大河は敏感だから、パラメータ上げてるし」
「だってタイガー女の子だもん……そしていよいよ、後半戦」
「鈍感の天才が生み出すハイアベレージヒットから……来たね、あーみん」
「来たよね、実乃梨ちゃん」
「『おまえがいてくれて、よかったよ、大河』」
「ぐはっ! なんだそれ!? 落ちるっつーのバカタレ!」
「いきなりホームラン、走者一掃の満塁打だよね……大河なんてもう、いきなり感極まって『りゅ、竜児……っ!』だもんよ」
「げー……タイガー可愛いよね……」
「大河可愛いよね……『わ、私も、なの! 竜児、いてくれて、よかった……』」
「似すぎ! 実乃梨ちゃん似すぎ! どもるとことか! 最後かすれるとことか! 亜美ちゃん、は、鼻血でそ……」
「おお、それは貴重だね! 出せ出せ☆」
「出せじゃねーよ……しっかし後半すごいよね、つぶやき高須」
「すごいねえ怒涛の攻めだねえ、高須ウィスパーズは。ノーアウトのまま連続ヒットだね」
「おっかねえっす。タイガーメロメロっす」
「『ほら、こうやって、手だって伸ばせば届く』」
「っかー! なんかそれも言われてみてぇー!」
「なんだろねこの妙な迫力。詩みたいな感じ? 高須くん詩とか書いてんのかな」
「えー、それはガラじゃないんじゃ……ああ、うん。でも、そうでもないか……」
「やっぱ大河あてかねえ。幸せもんだねえ、大河は」
「そうだったらもう、やばいね。詩とか手紙とか、かなりクルからさ……ただし好きな男の子限定」
「うん、好きな男の子限定……」
「でさ、実乃梨ちゃん。最後だけど。これ、どうなったんだろね?」
「いやー。この後もけっこう手、つないだままだったんじゃない? 大河はほら、意固地なとこあるから。『もういいだろ』って言う高須くんに、大河は『やだ、やだ』ってさ」
「はあ……もういいだろ……」
「そう。そんで大河が『やだ、やだ』って」
「もういいだろ……」
「そ、そう……」
「っもういいだろーがこんちくしょうっっっ!」
「あ、あーみん……?」
「もういいだろ!? 手なんかつないでないで、おまえらヤレよ! ヤっちまえよ!? とっととまぐわえ! 交尾しちまえ!」
「うひゃあああ!? おいちゃんどうしたもんだこりゃあ……っあーみん狂ってる、ヘイヘイヘイ!」


***おまけもおしまい***

※おまけ、どうでしたか? 好評なら今後もたまにつけます。じゃなかったら、まあ、ナシかな。
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